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矯正歯科治療後の後戻りについて

  

矯正歯科治療後の後戻りとは

矯正治療で整えた歯並びが、元の歯並びに戻ってしまうことを「後戻り」と呼びます。後戻りは、装置を取り外した直後の歯がまだ骨内で安定しておらず、動きやすい状態にあるため発生します。歯がこのように動いてしまうと、再び矯正前の位置に戻ろうとするのです。この問題は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などのどの矯正治療法に関わらず後戻りする可能性があります。
  

矯正歯科治療後に後戻りする原因は?

リテーナーの適切な使用時間が守れていない

矯正治療後で整った歯並びが再び乱れてしまう原因は、リテーナー(保定装置)の使用時間が不足していることです。特に、治療直後の最初の6ヶ月間は歯が元の位置に戻りやすいため、1日に20時間以上のリテーナーの装着が必要になります。
多くの患者様は、時間が経つにつれてリテーナーの装着が面倒と感じられることがあり、つい忘れがちになったり完全に装着をやめてしまうことがあります。これが原因で、リテーナーの装着時間が確保できず、歯が後戻りしてしまうのです。
リテーナーは通常、1年~3年の間必要とされ、この期間は矯正治療期間と同じくらい重要です。自己判断でリテーナーの使用を中止するのではなく、定期的に歯科医師と相談し、アドバイスに従って少しずつ装着時間を調整することが望ましいです。

生活習慣

日々の無意識の行動が、矯正治療後の歯の後戻りを引き起こすことがあります。特に「頬杖をつく」「うつぶせで寝る」「口を開けて呼吸する」「舌の位置が常に前方にある」などの行動は、歯に予想以上の力を加え、その力は矯正装置を使用していた時の力より強くなることもあります。たとえば、頬杖をつく時は、顎に不自然な圧力を加え、歯が元の位置に戻りやすくなるほか、前歯に対して前方向への圧力を加えるため、前歯が突出するリスクが高まります。

口元の癖

日常生活での口元の癖も、歯の位置への影響が大きいです。具体的には「強く噛む」「舌で歯を押す」「歯を食いしばる」といった癖があります。この癖は、特に矯正治療直後の不安定な歯並びに対して、歯並びを不安定にする方向へと引っ張る力を及ぼし、噛み合わせの乱れや歯の間に隙間が生じやすくなることがあります。
口周りの癖による影響を軽減するためには、リテーナーの装着が有効です。ただし、リテーナーを外している時間に口周りの癖が続くと、少しずつ歯に力が加わり、後戻りが進行する恐れがあります。
  

矯正歯科治療後の後戻りを防ぐ方法

リテーナーを正しく使用する

矯正治療を終えた後の歯の後戻りを避けるためには、リテーナー(保定装置)を正しく使用することが非常に重要です。リテーナーは矯正で得た美しい歯並びを維持するために不可欠な装置です。治療直後、歯とその周囲の組織はまだ安定しておらず、動きやすいため、リテーナーをしっかりと使用しないと歯が元の位置に戻りやすくなります。このため、リテーナーは後戻りを防ぐ上で重要な役割を果たします。歯科医師に指示された通り、リテーナーを装着することが大切です。

リテーナーを長期間使用して歯並びを保つ

リテーナーの使用期間には個人差があり、通常は矯正治療の期間に加えて1~3年の使用が必要になります。歯の後戻りに影響を与える原因には、元の歯並びや咬み合わせ、口周りの筋肉の状態、様々なクセ(例えば、歯ぎしりや頬杖、うつぶせ寝など)があります。これらの原因により、年齢とともに口内環境は変化していくため、リテーナーの継続的な装着が重要です。 リテーナーを定期的に使用することで、お口の中の変化に早く気づくことができ、万が一歯が動き始めても、必要な調整を小さな範囲で済ませることができます。また、リテーナーがきつく感じられたり、合わなくなったと感じた場合は、早めに歯科医師に相談することが望ましいです。これにより、歯の後戻りのリスクを最小限に抑えることができます。
  

歯の後戻りを感じたら、お早目に当院へご相談ください!

食べ物の残りカスが歯間に挟まるようになったり、歯並びに変化を感じた場合は、すぐに歯科医院に連絡することをおすすめします。「再び矯正するのは避けたい」と感じて通院を延期する方が多いですが、この延期が原因で歯の後戻りが進行し、さらに歯並びが悪化することがあります。歯並びの変化に気付いたら、福岡市城南区にある歯医者【梶原歯科】ご相談ください!

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